ACTIVITIES基金の活動報告
川澄敬記念シンポジウムを開催 activities
2018年1月14日、名古屋栄ガスビルにて川澄敬記念シンポジウムを開催致しました。
2017年9月、名古屋大学医学部付属病院で小児がんの一種である悪性リンパ腫による闘病生活を送っていた川澄敬くんが、17歳という若さでその生涯を終えました。彼は、生前よく家族に「いつか治ったら、社会に恩返しがしたい」と口にしていたそうです。そんな彼の気持ちに応えたいと、ご家族から名古屋小児がん基金へ多額の寄付が寄せられました。彼の遺志に応えるべく、そしてこれからの小児がん医療発展の足掛かりにすべく、このシンポジウムを開催することに思い至りました。
シンポジウムでは、敬くんのご家族、友人の齋藤漠くん、主治医であった成田敦先生が登壇し、敬くんとのエピソードや、彼の思慮深く周りを気遣う人となりなどをお話しいただきました。会場のみなさんは演者の話から生前の彼を回想し、会場全体が一体感を呈する様子は深く胸を打たれるものがありました。また、名古屋大学小児科 高橋義行教授、茨城県立こども病院名誉院長の土田昌宏先生、お子さんをなくされたことをきっかけに全国でいのちの大切さを伝える授業を行っている鈴木中人さんによる講演や、小児がん医療に携わっている医師たちによる「過去、現在、未来」についての座談会などもあり、このシンポジウムのために全国から多くの方が駆けつけてくださりました。
会の終盤には、現在闘病中のお子さんを抱えるご家族から、新規治療を待ちわびる親としての切なる思いを語っていただき、基金がこれから担うべく課題と責任についても考えさせられました。
当日は300人を超えるみなさまにご来場いただき、立ち見も出るほどでした。長時間の講演にも関わらず、途中で退席される方は殆どおらず、最後まで熱心に耳を傾けてくださりました。このシンポジウムによって敬くんの遺志が少しでもみなさまの胸に届き、これからの小児がん医療の発展に寄与することができればと願って止みません。たくさんのみなさまにご来場いただき、心より感謝申し上げます。
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