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ご挨拶 GREETING

小児がんと闘う未来を、ここから始めます。

名古屋小児がん基金理事長/名古屋大学名誉教授 小島勢二 小児科医として、研究者として、
多くの子どもたちと向き合ってきました。
臨床と研究の両輪により、
新たな治療法を開発すること。
最適な治療を、
必要とする子どものもとへ届けること。
小児がんと闘う未来を、ここから始めます。

2016年3月、小児科医として歩んできた人生に一旦の区切りを迎えました。この40年間を振り返ると、不治の病とされていた多くの難病が、新たな治療法の登場により克服されたことを目撃し、この間の医学の進歩を実感しております。また、幸いにも自分たちが開発した治療法が難病との戦いに貢献できたことは、医療に携わる者として大きな誇りとなっています。長年取り組んできた小児がん治療において、名古屋大学は一定の評価を受けていると自負しておりますが、一方で、救うことができなかった多くの幼い命を思い出すと忸怩たる思いに駆られます。

 わが国における小児がんの治療は、進歩が著しいとはいえ世界のトップレベルまでには到っておりません。今なお愛知県内だけでも、年間30人を超える幼い命が小児がんで命を落としていますが、これらの命を救うには、新規治療法の開発が必須です。ひとりでも多くの子どもの命を救うため、名古屋大学小児科では長年、研究グループと診療グループが両輪となって難治性小児がん治療チームを形成してきました。その成果が、すでに多くの研究実績を築いている次世代シーケンサーを用いた遺伝子診断や、現在治験を進めておりますCAR-T療法といった先進医療の開発につながっています。

 そうしたなか、2016年4月から新たな保険外併用療養制度として、「患者申出療養制度」が発足しました。これは、指定された特定の病院に限り、「保険診療」と「自由診療」を組み合わせることができる制度で、東海地方において指定を受けたのは名大病院のみです。制度上の課題や懸念も指摘されていますが、この制度によって、未承認薬を必要とする患者に投与できる道筋ができたことも事実です。ただし問題は、未承認薬の多くは大変高額で、家族がその費用を負担できない場合が想定されることです。富裕層の子どもにしか必要な薬剤を使えないとなれば、子どもへの平等な医療をうたう日本の医療の根本を変えてしまうことになりかねません。

 小児がん医療の進歩が著しい今日、私がたいへん懸念しているのは、経済的な理由により命が選別される未来がくることです。こうした現実をふまえ、また、この国の医療の転換期に退官を迎えた自分がなすべきことを自問した結果、名古屋小児がん基金の設立に思い至りました。当基金を通じて小児がん治療に関する研究開発をさらに推し進めるとともに、すべての子どもが最先端の医療を受けられる体制の整備に尽力したいと考えています。同時に、これまでおこなってきた患者家族のサポートや発展途上国の小児がんの子どもたちを救う活動にも、これまで以上に力を注ぐ所存です。

 すべての小児がんの子どもが、最適な治療を受けられる未来を叶えるため、ひとりでも多く、皆様方のご協力をいただけましたら幸いです。

名古屋小児がん基金理事長/名古屋大学名誉教授
小島勢二

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  • 運営 一般社団法人 名古屋小児がん基金事務局
  • 所在 〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65
    名古屋大学小児科内
  • TEL・FAX 052-744-2308
  • メール
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    加入者名:名古屋小児がん基金
    口座記号番号:00820-9-153642

    その他の金融機関からゆうちょへ送金
    加入者名:名古屋小児がん基金
    店名:〇九八(読み:ゼロキュウハチ)
    口座番号:当座 0153642

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    支店名:鶴舞支店
    口座番号:普通 0199757
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