ACTIVITIES基金の活動報告

ライオンズクラブ国際協会334-A地区主催の「小児がんフォーラム」 activities

2023.6.9

5月23日(火)ライオンズクラブ国際協会334-A地区主催の「小児がんフォーラム」が開催され、名古屋小児がん基金理事長小島勢二が講演をさせていただきました。

愛知県下の全ライオンズクラブからの代表が200人以上集まり、当基金の活動や願いを聞いてくださいました。ライオンズクラブ様の応援は、コロナ禍でも変わらず、当基金の活動を継続的に支えていただいております。感謝申し上げます。

また、小学校1年生の時に白血病を発症し、その後治療のかいあって元気になられた娘さんのお父様の体験談も聴きました。(以下に簡単にその話をのせます)


小児がんって、他人事だと思っていました。娘が小学校1年生の時に、たまたま転んでけがをし、外科で処置してもらって帰宅後、一緒に風呂に入ったら、全身に発疹があるのに気づき、翌日かかりつけ医のところに行きました。そしたらすぐに血液検査をし、紹介状を書くから市民病院にと言われました。市民病院でさらに検査をして、すぐに名大にと救急車で行くことになりました。

普通に元気で、明日の休みはどこに行こうかなんて、話していた週末だったので、びっくりしました。名大に着くとICUに入ることになり、もしかしたら危ない?という状況になって戸惑いました。

月曜日、小島先生から「白血病です。ちょっとやっかいなタイプです。」と言われました。大丈夫ですと、安心させてほしかったのに。白血病というと、夏目雅子や本田美奈子のイメージがあり、何も知りませんでした。死んでしまうのかと、思ったりしましたが、治療については先生にお任せでした。

治療していくうちに、娘は髪が抜けたり、やせていったり、外観も変わっていきました。骨髄移植センターからの連絡を待っているうちに、間に合わないということで、お父さんからの移植をしましょうということになりました。同じ日に移植した高校生は、拒否反応に苦しんでいましたが、娘は大丈夫でした。同室の子どもたちは、治る子だけでなく、夜中にバタバタしていたなと思うと翌朝、ベッドが空になっているということもありました。

幸いなことに、順調に回復し、8カ月後退院して、元気に学校にも行けるようになりました。入院中は、自分か妻が付き添うので、下に幼稚園年中の子と6カ月の子がいたのですが、年中の子は、子どもながらに、けっこう我慢していい子にしていたみたいです。

先日NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」に出ていたチャイルドライフスペシャリストの佐々木さんにはとてもお世話なりました。

この春、娘は、高校3年生になりました。

最初にすぐピンときたかかりつけ医との出会い、自分の骨髄と娘が適応したこと、ラッキーが重なり、命がつながりました。この経験から、何か恩返しはできないかと考え、もともと音楽をやっていたので、ライブ会場で、小児がんについて話したり、募金活動をして、小児がんを知ってもらう活動を定期的にしています。

まずは、知ってください。そして、知ったことを、まわりの誰か一人でいいので、伝えてください。

ライオンズクラブ国際協会334-A地区主催の「小児がんフォーラム」



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