CAR-TCAR-T療法

CAR-T療法 CAR-T THERAPY

患者さん自身の免疫を利用して
がん細胞を攻撃する

CAR-T細胞のイメージ図 CAR-T(カーティー)療法とは、ここ数年、世界的に注目されている最新の免疫療法で、 患者さん自身のリンパ球を改変して抗腫瘍効果を付加した新しい治療法です。
患者さん自身の免疫を利用してがん細胞を攻撃するCAR-T療法は、抗ガン剤が効かなくなったリンパ性白血病においても80〜90%の高い寛解率が報告されており、期待が集まっています。 ※名大病院小児科では現在CAR-T療法に関する治験をおこなっていますが、未だ一般患者を受け付ける段階にはありません。ここではこれまでの研究内容についてご紹介しています。


治療のながれ

CAR-T療法の実施報告

CAR-T細胞による治療後の様子 中国ではすでに、急性リンパ性白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫を対象に、100以上の病院がCAR-T療法の臨床研究をすすめています。名古屋大学小児科では、2016年2月に中国の研究者とCAR-T療法についての共同研究の契約を取り交わし、名大病院でCAR-T療法の実施が可能となるまでは、CAR-T療法が必要な患者については北京小児病院においてCAR-T療法を受けることが可能となりました。
すでに、2016年の3月と7月にふたりの患者さんが、北京小児病院でCAR-T細胞による治療をうけています。ふたりとも副作用もなく治療を終えて元気に名古屋へ帰ってきました。
名古屋小児がん基金は、ふたりの治療費の一部を補助しています。


CAR-T療法の臨床研究開始

名古屋大学病院小児科では、2018年夏よりCAR-T療法の臨床研究を開始します。
まずは3人の成人急性リンパ性白血病患者さんを対象におこない、治療法の安全性が確認されてから小児患者さんへと拡大する予定です。
名古屋小児がん基金では、新規治療法を望む急性リンパ性白血病の患者さんとそのご家族へ、一刻でも早くCAR-T療法を届けられるように、支援活動を続けていきます。


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