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再生不良性貧血国際シンポジウムの参加報告 名古屋から4名が参加 research

2019.11.18
再生不良性貧血国際シンポジウムの参加報告 名古屋から4名が参加
名古屋大学 名誉教授/名古屋小児がん基金 理事長
小島勢二

7月6日に再生不良性貧血の国際シンポジウムが韓国のソウルで開催されました。韓国の再生不良性貧血ワーキンググループが主催で、日本からは名古屋大学・名古屋第1赤十字病院の4名(高橋、村松、吉田、小島)、中国からは天津血液病センターの3名が招待されそれぞれのトピックについて発表しました。

韓国からは、今後、抗胸腺細胞グロブリン(ATG)とシクロスポリンによる免疫抑制療法にダナゾールを加えた無作為割り付け臨床試験を計画していることが発表され、日本でもダナゾールの使用経験があるだけに、その結果の報告が待たれます。

兄弟や骨髄バンクで移植ドナーが得られない再生不良性貧血に対するドナーソースについても話題となりました。韓国ではHLA不一致家族ドナー(ハプロドナー)からの移植が主に選択されており90%の生存率が得られているものの,10%の患者にみられる重症の慢性GVHDの克服が課題のようでした。

中国でも、ハプロ移植が主流ですが、そのなかで天津血液センターは臍帯血移植を選択してよい成績が得られています。

再生不良性貧血国際シンポジウムの参加報告 名古屋から4名が参加

私は、“日本における再生不良性貧血の診断と治療の現況”というタイトルで教育講演をおこないました。名古屋大学と韓国・中国の研究者との間には長い期間の交流があり、たいへん友好的な雰囲気のなかでシンポジウムを終えることができました。




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