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第6回 アジアン小児がんコンソーシアムを名古屋大学で開催 research

2019.9.25

中国、韓国、台湾、日本から7病院の血液腫瘍分野の専門医が参加

第6回 アジアン小児がんコンソーシアムを開催 名古屋大学

 今年で第6回となるアジアン小児がんコンソーシアムが5月19日に、中国、韓国、台湾、日本から7病院の血液腫瘍分野を専門とする小児科医が参加して、名古屋大学で開催されました。昨年の上海で開催されたコンソーシアムで、小児における骨髄増殖性疾患(MPD)が話題となったので、今回は各病院で経験したMPDの非典型例を持ち寄り、臨床像や末梢血、骨髄標本の検討することになりました。

 名古屋第1赤十字病院からも、血液形態学に詳しい濱麻人先生や病理医の伊藤雅文先生も参加し、たいへん、内容の濃いデイスカッションをおこなうことができました。今回の検討で、教科書にも記載されていない慢性骨髄単球性白血病(CMML)や非典型慢性骨髄性白血病(aCML)が小児にも存在することが、明らかとなりました。今後、ワーキンググループをつくり、分子生物学的検討も加えて、疾患単位の提唱までも視野に入れた活動をおこなう予定です。

 参加施設の症例を解析して、論文化する作業も進んでおり、最近、5年間に経験した749例の非ホジキンリンパ腫の解析結果が、英文誌に掲載されました。なお、来年のコンソーシアムは台湾で開催されることになりました。 




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